Q2 2017 XRPマーケットレポート

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グローバルにXRPマーケットの健全性を継続的に向上することを目的として、四半期販売状況を含むマーケット状況、直近四半期の価格変動や関連するアナウンスメントについてのコメンタリーをRippleは定期的に発信しています。

四半期販売状況  

第2四半期において、Rippleの子会社でMoney Service Business(MSB)の登録ライセンスを保有するXRP II, LLC*から市場参加者は$21MMのXRPを購入しました。これらの購入主体の多くは法人であり、大量のXRP売却による市場への影響を緩和するために、購入者に対しては売却制限が設けられています。これに加えて、XRP II, LLC*はオフレジャー及びオンレジャー取引所にて$10.3M相当のXRPを売却しました。これらの売却量は取引所の取引総量の僅かなパーセントとなります。第2四半期においてこれらの売却量は全体の取引量$11.06Bの僅か0.09%(9ベーシスポイント)でした。

マーケットコメンタリー:状況が一変

2017年第2四半期はXRPのマーケットにとって史上最も重要な四半期となりました。実際のところ、仮想通貨業界におけるXRPの普及と妥当性という観点においてXRPは180度の転換期を迎えたと言えるでしょう。この期間に起こった様々な出来事のうち何が最も重要だったかを識別することは難しいですが、最も劇的な出来事はXRPの価格変化だったと言えるでしょう。XRPは$0.263で四半期の終わりを迎えました。これは前四半期末と比べて実に1159%の上昇であり、年始からの上昇率でいうと3977%となります。5月17日の市場のピークにおいてはXRPの価格は$0.394となり、これは年始から6012%、四半期で1787%の増加を示します。第1四半期にはすでにXRPの価格が1セントを下回る日がすでに過去のものとなりつつありましたが、それにしても、この種のパラダイムシフト的なパフォーマンスは本当に予期不能なことです。

最近のアナウンスメントと市場におけるRippleの導入

第2四半期におけるXRPの目覚しい発展に明らかに寄与したと思われる重要なアナウンスメントや出来事が多数ありました。

第1四半期のマーケットレポートにおいて、Rippleは今後XRPの発展についてより頻繁にコミュニケーションを行うと述べましたが、第2四半期には非常に重要なアナウンスメントがいくつか告知されました。

第2四半期においてこれらのアナウンスメントの一つ一つはXRPへの関心そして取引量を増加させる重要な要因となりました。特にEscrowと分散化についてのアナウンスメントはマーケットに好意的に受け止められました。これらの発展はRippleがXRPについての最も大きな懸念点について積極的に取り組んでいく明確な計画を示し、マーケットのRippleとXRPに対する信頼を向上させました。

ブロックチェーンの導入が増加

よりマクロな観点から言うと、多数の国家機関や国際的な企業がデジタルアセットやブロックチェーン関連のソリューションを導入することへの関心を示しています。

これら全てを鑑みると、ポジティブなXRP関連のニュースや権威のある機関による仮想通貨に対する好意的な態度は、仮想通貨市場全体における動きにおいて鍵となる触媒となりました。

取引量の増加:XRPへのアクセスがより容易に

XRPのユースケースに関連することとして、第2四半期における最も目覚しいマーケットの展開は、取引量の成長、特に法定通貨ペアの取引量の成長が挙げられます。第1四半期ではXRP/BTCの取引量が日次取引量の85%を占めました。第2四半期ではこの数字は63%に低下しました。実際、第2四半期におけるXRPと法定通貨のペアの取引量は第1四半期におけるXRP/BTCの取引量の実に21倍となりました。この一部はBitstampとKrakenの取引所におけるUSDとEURペアの取引増加によるものですが、この変化の大部分は韓国の取引所における取引量の増加にあります。5月14日にCoinoneはKRW/XRPペアを扱う初めての取引所となりました。  BithumbとKorbitはその後すぐに後に続き同様にKRW/XRPペアを取り扱い開始をしました。それ以降、KRWは日次取引量の52.1%を占めるに至り、BTCを含む全ての通貨ペアよりも高い取引量を記録しています。

BitcoinとEthereumとの相関関係

第2四半期が始まってから、XRPとその他のデジタルアセット、特にBTCとETHとの関係において決定的な変化が見られるようになりました。以下のチャートからも明確にわかりますが、XRPの価格は5月初めに上昇し始めるのに連れて、ETCの動きとは乖離し、同時にBTCとより連動するようになりました。第2四半期にはこれら3つのデジタルアセットはどれも飛躍的な成長を見せましたが、XRPが先導し、5月末には相関関係は年間で最低レベルまで落ち込みました。そしてここから興味深い展開が起こりました。ETCがついに上昇し始めるとともに、6月初めから半ばにかけてXRPとBTCは安定化しました。つまり、ETHとの間に明確な乖離が起きたということです。おそらく取引所での扱いの上昇とオフレジャー取引量の増加によるものと思われますが、XRPとBTCの相関関係は徐々に上昇し50%近くに達しました。同時にETHに対しては-40%まで減少しました。ETCの上昇がもっと後で始まったことからも納得がいくことですが、この関係性の変化は顕著なものであり、深い注意が必要です。なぜならこれはマーケットへの参加者がポートフォリオをどのように構築するかに影響を与えるからです。

ボラティリティは相対的正常領域に回帰

最後に、XRPの価格上昇は当然のことながらボラティリティの上昇を伴いました。第1四半期の日次ボラティリティは平均で8.87%でしたが、これは四半期末に大きな価格上昇を見せたことが原因でそれ以前に比較して高い数値となりました。第2四半期は継続したアクティビティが見られ、30日の移動平均ボラティリティは 4月20日のピーク時には36.1%となりました。しかし6月には市場は相対的に正常領域に入り、ボラティリティは四半期末には8.03%に戻りました。これは今後長期的に考えると良いサインとなりました。一般的に仮想通貨の分野は、相対的に若い市場であることからもボラティリティが高くなりがちです。市場への参加者の増加や流動性の上昇によって、そのような傾向は次第に弱まるはずですが、これも今後数ヶ月モニターすべき指標です。

2017年第3四半期

第2四半期の展開によって、私達Rippleにとって多くの熟考すべき点、そして実行すべき点が浮上してきました。私達はXRPを国際送金におけるスタンダードなデジタルアセットとするために、流動性構築のための3つの分野にフォーカスすることにしました。昨年の第4四半期のレポートでも述べた通り、貸し出し制度を正式に立ち上げること、ブローカー/ディーラーのネットワークを拡大することでOTCマーケットを構築すること、そしてより高い透明性をマーケットに対して提供する方法を模索することです。また、最も重要なこととして、XRPのスピード、アップタイム、スケーラビリティを向上させることで、XRPが最も信頼されるエンタープライズグレードのデジタルアセットの地位を確保するためにも、XRP Ledgerへの投資ペースを加速化させています。


*XRP II, LLC is licensed to engage in Virtual Currency Business Activity by the New York State Department of Financial Services.