これだけは押さえておきたいブロックチェーンの質問

今日、ブロックチェーンはいたるところに存在します。CryptoKitties からかつてロングアイランド・アイスティーとして知られていた企業まで、ブロックチェーンはインターネットの到来以来最も話題を集めるテクノロジーの 1 つになりました。

いずれ、これは決済から投票者の特定まであらゆるものに寄与するコアファンクショナルテクノロジーになるでしょう。しかし、まだ初期段階である現時点では誇大表現が使われているケースも少なくありません。今、そして今後のブロックチェーンの現実をより良く理解するために、こうした情報に惑わされない選別眼を養う必要があるでしょう。

以下の 3 つの基本的な質問に答えることで、この選別を行うことができると私たちは考えています。

ブロックチェーンとは?

基本的な概念は、名前のとおりです。ブロックチェーンとは、データの塊(ブロック)がつながったもの(チェーン)です。ブロックチェーンはコンピューターネットワーク上に広がっているため、一社がすべてのデータを所有するということはありません。このネットワーク全体で所有されているデータのレコードは 1 つしか存在しないため、各会社の元帳間に食い違いが起きることはありません。

ブロックチェーンの目標は、広く信頼できる、不可知のデジタル元帳を提供することです。身分証明、投票、融資、財産所有、国際送金など、その応用先はいくつも考えられます。そしてその影響は甚大です。Gartner の予測によると、ブロックチェーンが 2025 年までにビジネスに与える価値は 1760 億ドルに上り、さらにその額はその後たった 5 年で 3.1 兆にまで達すると言います。

ブロックチェーンが大切なのはなぜ?

ブロックチェーンが最終的に役割を担うのは外側よりも内側となるでしょう。

ブロックチェーンが価値を持つ領域を知るには、信頼性が求められる交流を考える必要があります。真っ先に思いつくのは個人の識別でしょう。有名なニューヨーカーの漫画では、インターネット上で相手が犬であることがわかる者はいないことが説明されています。これは、特に一般に認められた識別システムを犬が管理する場合、猫にとって問題になる可能性があります。誰もが目にすることができる安全な分散型ネットワークに識別の信頼性を確立することで、ブロックチェーンは旅行や取引などの本人確認の問題の解決の一助になるでしょう。

もう 1 つの例にサプライチェーンがあります。相互に通信する必要がある独自のソフトウェアシステムを使う代わりに、病院とサプライヤーは信頼できる独立したネットワークを使って、より速くより効率的に在庫水準を追跡し、コストをモニタリングし、取引を完了させることができます。

Ripple が焦点を当てているのは国際送金から摩擦を取り除くことです。Ripple の主な顧客は国際取引を行っている金融機関です。これまで、国際取引は遅延、手数料、リスクの三拍子が揃った複雑なプロセスでした。しかし、ブロックチェーンがそのゲームチェンジャーになっています。

グローバルコマースは拡大し、世界は狭くなりました。それにもかかわらず、国境の壁は依然として高いままです。基本的に、国境をまたぐたびに取引はそこで一度止まる必要があります。国際送金を完了させるためにサービスプロバイダーに必要になるものとして、3〜5 日の決済時間と取引の各サイドの現地通貨の流動性の資金プール(ノストロ口座)があります。また、資金の処理中は送金元または送金先のいずれかが資金を追跡できないブラックアウト期間が生じます。

最近明らかになった、被害総額 18 億ドルの Punjab National Bank の詐欺事件は、国際取引にまつわるこの不透明性と混乱の結果生じたと言えるでしょう。この事件の犯人たちの手によって、ある脆弱性が明らかになりました。メッセージングシステムがレコードの中央システムとはリンクしていなかったため、同行の上層部は何年もの間不正取引を見破ることができなかったのです。Ripple の場合、メッセージングシステム(xCurrent Messenger)をレコードのシステム(xCurrent Ledger)と切り離すことは不可能です。このため、この種の詐欺は即座に検出されます。

さらに、国境間でお金を移動させる際に生じる摩擦を取り除くことで、金融機関はリアルタイムかつ低コスト、そして完全な透明性を持って国際取引を行うことができます。また、こうした取引の業務用に特注したデジタルアセットとして XRP を活用した場合、取引の各サイドがノストロ口座を開設する必要をなくすことができます。このため、顧客の増加、新市場の開拓、業績の改善を期待できます。

良いブロックチェーンはどれ?

デジタルアセットとブロックチェーンは、時として万能薬のように語られることがありますが、実際はそんなことはありません。多くの用途があるということは、実用性のあるブロックチェーンの形式が複数あるということです。不動産所有、サプライチェーン管理、国際送金用にカスタム設計されたプロジェクトがあり、それぞれ独自のテクノロジーと特徴を持っているからこそ、成功につなげることができるのです。

目標を達成するためのカギとなるのは、相互作用と相互運用の能力です。切り離された独自のネットワークからコア通信プロトコルを使って世界中をつなぐ Web へと進化したインターネットと同様、今は複数ある独自のブロックチェーンテクノロジーですが、やがて相互運用可能な分散型元帳のシステムへと成長していくでしょう。

これを実現するには、Interledger プロトコル(ILP)のような共通言語が必要になります。元帳間で情報やデータパケットを共有するこのシステムは、情報のインターネットの金融版とも言える価値のインターネットに力を与えるでしょう。

ILP と価値のインターネットがあれば、決して実現しない未来を夢想する必要はありません。自社のニーズに最も会うソリューションを特定すれば、価値のインターネットの恩恵を存分に享受することができるでしょう。